排水設備が整備された広い畑で種まきを行う関係者=砺波市五郎丸

 JAとなみ野(砺波市)は、同市五郎丸の水田5区画1・75ヘクタールを1枚の畑に整備した。パイプを地中に埋めて排水機能を向上させたことで、土が乾いた状態を維持して長靴不要の「スニーカー農業」を目指す。19日は子会社のアグリとなみ野が大型機械でトウモロコシの播種作業を行い、7月に5万本の出荷を見込む。

 JAとなみ野は米需要の低下とともに今後、水田の畑化が進むとみている。ただ、田を利用した畑は粘土質のため水はけが悪く、春の播種作業は種が腐らないように土が乾くのを待つ必要があった。このため、JAとなみ野は昨年度、大規模な区画整理を行い、地下排水溝を備えた畑をモデル的に整備した。

 畑は地下80センチに延長2・5キロの排水パイプが敷設され、あぜ道ののり面をコンクリート舗装して除草の負担を減らした。総事業費は約2700万円。国の補助事業を活用した。

 トウモロコシを収穫した後、10月にタマネギを植えて来年6月に約80トンの出荷を予定している。来年以降はサツマイモやニンジンの栽培も検討する。

 19日はトウモロコシ栽培のノウハウを持つ泰栄農研(砺波市庄川町)が委託を受けて作業を行った。柴田泰利社長と従業員が大型の農機3台で土を耕し、種や肥料をまいた。柴田社長は「土が乾いているため作業効率がいい。畑の面積が広くスマート農機の利用も有効だ」と評価した。JAとなみ野の雄川勉経済部長は「若者や女性が作業しやすい環境を整え、園芸作物の生産状況を検証して農業団体に広めたい」と意欲を話した。

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