富山県は26日、県内で新たに170人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数としては、昨年8月19日の147人を上回り、過去最多を更新した。富山市と氷見市でクラスター(感染者集団)が1件ずつ確認された。入院していた患者1人が重症となった。

 富山市によると、クラスターは市内の高齢者向け住宅で発生した。80、90代の入居者7人、40代の職員1人が24、25日に陽性と判明した。いずれも軽症。マスク着用や手指消毒など、基本的な感染対策は徹底されていたという。

 県によると、氷見市内の事業所では21~24日に従業員10人の陽性が分かり、クラスターと認定された。全従業員は23人で、他の12人は検査で陰性と判明し、残り1人は検査中。陽性者は勤務中、マスク着用を徹底しておらず、事業所の室内も十分に換気されていなかった。陽性者のうち、複数人は発症した状態で出勤を続けていたという。

 会見した太田浩男県理事・厚生部次長は、事業所の感染対策について「致命的な状態だった。従業員に体調不良の人がいる場合、感染対策はもちろん、出勤させず医療機関を受診させてほしい」と話した。

 県内の感染状況については、感染者の9割弱がデルタ株の検査で陰性と分かっているとし、「おそらく9割以上は感染力が非常に強いとされるオミクロン株に置き換わっているのではないか」と推測した。

  ●宿泊療養施設入所者が過去最多

 26日発表の感染者は、13市町村と県外在住の10歳未満~90代の男女。症状は中等症が1人で、残りは軽症または無症状だった。入院していた患者1人は体調が悪化し、重症となった。年代別では、30代以下が97人で57・1%を占めた。

 県内の累計感染者数は5932人となり、入院中は3人増の129人、宿泊療養施設入所者は6人増の過去最多241人、自宅療養者は51人増の287人、入院調整中は67人増の134人となった。

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