石川県の谷本正憲知事は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請した。対象地域は県内全域で、適用された場合、飲食店に対する営業時間の短縮や、大規模集客施設で入場者が密集しないよう整理・誘導を求める。感染状況の判断は、レベル2(感染拡大注意報)からレベル2(感染拡大警報)に引き上げた。

 23日、新型コロナウイルス対策本部会議に出席した谷本知事は「かつてない規模とスピードで新規感染者数が急増している」と述べ、若年層から高齢者らに感染が広がれば重症者が出てくる可能性もあると指摘。新規感染者数を抑え込むため「断腸の思いであるが、厳しい措置を講ずることにしたい」と「まん防」適用を要請し、これから国と協議を進めるとした。

 県はさらに、県民旅行割の新規予約の受け付けや、飲食店支援事業「Go To イート」のプレミアム付き食事券の販売を停止する。県民には混雑した場所や感染リスクの高い場所への外出を控え、県外との不要不急の往来を自粛するよう求め、飲食店は「いしかわ新型コロナ対策認証店舗」の利用を推奨する。また、感染不安を抱く無症状の県民を対象にした無料検査は1月末までとしていたが、2月末までに延長する。

 県内の直近1週間の新規感染者数は1244人で、2週間前の62人と比べて20倍近くに増えている。23日時点の病床使用率は31・2%で、16日の14・8%と比較すると、1週間で2倍以上となった。新規感染者の約7割は30代以下で、ほとんどが軽症か無症状となっている。

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