富山駅南口で開発が進むJR富山駅ビルの開業日や施設概要が発表された会見=富山市内の商業施設

 JR西日本が来年3月18日に開業させる富山駅前の商業施設「マルート」は、1階フロアにファッション系でなく食品売り場や「スーパー」を配置したのが特徴だ。北陸新幹線開業から7年、既存施設「マリエとやま」の営業開始から35年。コロナ禍で観光客が激減し、ターミナル駅の役割にも再考が求められる中、通勤や通学途中の住民が日常使いで楽しめる機能を強化する。

 29日公表された51店をみると、食関連は共通レジで一つの店のように買い物できる「スーパーマーケットエリア」4店、スイーツ・デリカ13店、レストラン街5店と半数近くを占める。雑貨やコスメティックを充実させた一方、アパレル関係は11店にとどまる。

 富山ターミナルビル(富山市)の水田整社長は29日の会見で、新型コロナウイルスの影響で出店候補企業が倒産した例もあったと紹介。それでも「駅前で人々の生活を支えるというコンセプトに共感してくれたテナントもある。開業へ手応えを感じている」と話した。

 ●マリエ、来年中に再整備

 マリエはマルート完成に伴う移転や退店で空き区画が増えるのに合わせて再整備し、来年中に全館の改装を終えて再オープンする。

 同社によると、マリエに現在ある55店のうち約20店がマルートへ移り、15店ほどが退店する。20店ほどは営業を続け、同時に館内の改修を進める。水田社長はマリエ再整備を「マルートと違う形で住民生活を支えるよう、すみ分ける」と説明し、来年2月中旬までに方向性を示したいとした。

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