●県議会委員会で報告

 富山県は県民限定で実施している旅行割引事業の対象に石川、福井両県の県民を追加する方針を固めた。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光需要を喚起し、地域経済を下支えする狙いで、12月末までの期間も延長する見通し。24日に開かれた県議会地方創生産業委員会で山下章子観光戦略課長が「速やかに対処したい」と述べた。

 都道府県が独自に行う旅行割引事業について、観光庁が今月19日に国庫補助対象を広げ、隣県旅行を追加したことなどを受けた措置となる。県は今月中に開かれる観光庁の説明会で詳細を確認した上で石川、福井県と調整する。

 富山県の旅行割引事業では、1枚2千円分を半額の千円で売るプレミアム宿泊券を販売しているほか、半額の日帰りツアー(割引上限5千円)などがある。

 宿泊割引の販売額(速報値)は10月末時点で9億680万円(約18万1300人泊相当)。プレミアム宿泊券販売はコンビニ販売分で39万6563枚、旅行会社の取り扱い分で49万6100枚となっているという。

 旅行割引事業を巡っては、新田八朗知事と谷本正憲石川県知事が10月に懇談した際、互いの県民も割引対象に加える方向で合意。今月2日には新田知事が全国知事会の会合で福井の県民も加えることを提案し、杉本達治福井県知事が賛同した。

 このほか、地方創生産業委では県が近場旅行のマイクロツーリズム推進に向け、10月に石川県在住者500人を対象に実施した旅行動向アンケートの結果を報告した。県は「50代以上の男性は夫婦旅行が多い一方、50代以上の女性は友人との旅行、夫以外の家族との旅行を好む傾向がある」などとしている。

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