年間乗り放題パスの対象となる富山地鉄の市内電車=先月、富山市大手町

 富山地鉄の高齢者向け年間乗り放題パスを最大9500円割り引いて発行する社会実験で、パス購入者がコロナ禍前の2019年度と比べ3・4倍と大幅に増加した。地鉄、富山市と共同で実験に取り組む富大が24日に発表した。市街地活性化や高齢者の事故防止など多様な効果を狙った取り組み。富大はデータ解析し、対象となる公共交通機関や年齢の拡大の可能性を探る。

 社会実験の対象は、63歳以上の富山市民なら富山地鉄の鉄道、路面電車、路線バスが年間乗り放題となるサブスクリプション(定額課金)パス。敬老の日に合わせ9月21日から、63歳以上が対象の「ゴールドパス」を6万9500円から6万円、夫婦が対象の「夫婦deゴールド」を4万9500円から4万5千円、運転免許の自主返納者が対象の「いきいきパス」を5万9500円から5万円に割り引いて発行している。

 9月21日~10月31日に3種合わせて96枚が売れ、コロナ禍の影響を受けていない2019年の同期と比べ、販売数は3・4倍に増加。中でも「夫婦deゴールド」の販売数は19年同期の5倍に増えた。購入者のうち21・6%は初めての購入だった。富山市が割引費用201万円を予算化している。

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