氷見運動公園で行われた車両の放射線量検査、簡易除染=氷見市内

 ●51機関500人、円滑な避難確認

 北陸電力志賀原発の重大事故を想定した富山県の原子力防災訓練は23日、氷見市を中心に行われ、国、県、氷見市、南砺市、関係機関など51機関約500人が住民の円滑な避難手順を確認した。避難退域時検査会場となった氷見運動公園では、国のモデル事業で舗装工事を施した車両検査会場を初めて運用し、効果や導線を検証した。

 志賀原発から半径30キロの緊急防護措置区域(UPZ)に富山県内で唯一入る氷見市は、UPZ全域で屋内退避を呼び掛け、碁石、余川、稲積の3地区の住民約100人が一時移転した。

 氷見運動公園は今年度、東側の約1ヘクタールをアスファルト舗装し、車両の放射線検査を行いやすい環境を整えた。検査レーンも今回は従来の2倍にあたる4レーンを用意した。住民検査会場と別にすることでスムーズな導線確保を図った。

 運動公園では午前9時ごろからバスと乗用車が到着し、検査会場のゲート型モニターを通って、放射線量の測定を受けた。タイヤやワイパーをふく簡易除染も行われた。その後、バスから降りた住民は同じ公園内で体に浴びた放射線量の検査を受けた。

 市外への広域避難が2年ぶりに行われ、約20人が南砺市福野文化創造センターにバスで移動した。センターでは新型コロナウイルスなど感染症に対応した受け付け、誘導に取り組んだ。コロナ対応では安定ヨウ素剤配布の訓練をドライブスルーで実施した。

 新田八朗知事は氷見市内の訓練を視察、蔵堀祐一副知事が県庁で対策本部を指揮し、横田美香副知事が志賀町の志賀オフサイトセンターに現地対策本部長として派遣された。

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