男子優勝の高岡向陵

女子優勝の富山商

1区を力走した高岡向陵のエース高森(左)と2区の樋口=富山市の県総合運動公園陸上競技場

女子の5区でゴールテープをトップで切る富山商の寺松

 第72回男子・第34回女子県高校駅伝競走大会(6日・富山市の県総合運動公園陸上競技場発着駅伝コース)全国大会の予選を兼ねて行われ、男子(42・195キロ)は高岡向陵が2時間8分24秒で2年連続21度目、女子(21・0975キロ)は富山商が1時間13分18秒で30年連続30度目の優勝を果たし、都大路への切符を手にした。

 2019年まで黒部市駅伝コースを会場に行われていたが、昨年は新型コロナウイルスの影響を受けて県総合運動公園陸上競技場で区間ごとのトラックレースで合計タイムを競った。今年は同競技場を発着点とする新コースに変更し、男子の高岡向陵、女子の富山商がいずれも全区間で区間賞を獲得した。

 優勝した男子の高岡向陵、女子の富山商は12月26日に京都市で行われる全国大会、男女の上位3校は福井県で11月21日開催の北信越大会に出場する。

 【男子】◇順位 (1)高岡向陵2時間8分24秒(2)富山商2時間11分57秒(3)高岡商2時間23分41秒(4)南砺福野2時間24分19秒(5)龍谷富山2時間25分15秒(6)富山中部2時間28分28秒(7)砺波2時間32分26秒(8)高岡工芸2時間36分10秒(9)桜井2時間37分15秒(10)氷見2時間43分9秒▽失格 高岡

 ◇区間賞▽1区(10キロ) 高森そら30分21秒▽2区(3キロ) 樋口拓海8分44秒▽3区(8・1075キロ) 宮川虎太朗24分41秒▽4区(8・0875キロ) 纓坂倭人25分11秒▽5区(3キロ) 柳瀬瑛叶8分57秒▽6区(5キロ) 櫻井優太15分18秒▽7区(5キロ) 高木優輔15分12秒(以上高岡向陵)

 【女子】◇順位 (1)富山商1時間13分18秒(2)高岡商1時間23分8秒(3)富山中部1時間28分22秒(4)高岡1時間28分25秒(5)氷見1時間32分9秒

 ◇区間賞▽1区(6キロ) 石正彩綾20分46秒▽2区(4・0975キロ) 星野黒由唯14分23秒▽3区(3キロ) 齊藤鈴菜10分22秒▽4区(3キロ) 柳瀬花乃10分10秒▽5区(5キロ) 寺松歩穂17分37秒(以上富山商)

  ●低酸素トレ効果「一人旅」 高岡向陵・高森

 男子の高岡向陵は終始トップを譲らず、2位に3分33秒差の圧勝だった。序盤から攻めのレースを展開し、独走の流れを作ったエースの高森そら(2年)は「みんなが安心できる差をつけられて良かった」と安堵した。

 高森は前半、1キロ3分を切るペースで飛ばし、後半も我慢強く走り抜いた。スタートから2・5~3キロ地点で後続の富山商が遅れ、その後は高岡向陵の「一人旅」となった。

 今年はチームにトレーナーが付き、夏場は岐阜県の合宿所で心肺機能強化を狙った低酸素トレーニングに励んだ。「つらかったが、後半もしっかりと走れるようになった」と主将の宮川虎太朗(3年)。メンバー全員が効果を実感した。

 昨年の都大路は33位に沈み、目標だった県最高記録の18位に遠く及ばなかった。高森は「全国でも県大会のように良い流れを作りたい」と気を引き締めた。

  ●両手で30表現「伝統守れた」 富山商・寺松主将

「伝統を守ることができた」。30連覇を果たした女子・富山商のアンカーを務めた寺松歩穂主将(3年)は右手で「3」、左手で「0」を表現しながら、笑顔でゴールテープに飛び込んだ。

 プレッシャーとの戦いだった。県高校総体の途中で右足の中足骨を骨折し、5月末から2カ月間走ることができなかった。「主将なのにみんなの練習についていけず腹立たしかった」。優勝して当たり前との雰囲気も心を不安にさせた。

 優勝の喜びはひとしおだが、チーム全体のタイムが目標から2分以上遅れた結果に反省の言葉ばかりが口を突いた。都大路で20位台前半という目標を掲げ「個人的にも最後は粘りのある走りをできなかった。もっと一人一人レベルアップしないと全国で通用しない。悔いのないよう楽しく走りたい」。視線はすでに次のステージに向いている。

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