来館者に節子の作品を紹介する三岸さん(右)=砺波市美術館

 砺波市美術館で開催中の「貝殻旅行-三岸好太郎・節子展-」(同美術館、富山新聞社、北國新聞社主催)は24日、孫の三岸太郎さん(61)=東京・高輪画廊代表取締役=の講演会が開かれた。三岸さんは「94歳で亡くなるまで絵を描き続けた節子にとって本当の師匠は、31歳で急逝した好太郎だったと思う」と語り、来場者が洋画家夫婦の魅力に理解を深めた。

 三岸さんは、8歳の時から節子や父で洋画家の黄太郎とフランスで暮らし、絵に囲まれた環境で育った。

 三岸さんは、生前の好太郎について、節子から「私は悪魔にだまされた」との表現で、毎日のように話を聞かされていたと紹介した。節子が師事した女子美術学校(現女子美術大)教授の岡田三郎助氏よりも画家として影響を受けたのは好太郎だったと指摘した。

 戦後のフランス生活で節子は常に着物を着て日本人を意識し「いい絵を描かせてください」と祈った後、活動していたことも披露。「赤や黄色の花の依頼が多かったが、節子は時刻によって色合いが変化する白の花が一番好きだった」と明かした。

 名古屋市の小澤佑斗さん(28)は「短い夫婦生活だったが、節子の中で、好太郎の存在の大きさが理解できた」と話した。会期は11月7日まで。観覧料は一般900円。18歳以下無料。

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