試食会でにぎわう店内=富山市水橋辻ケ堂

 富山市水橋辻ケ堂の水橋漁港そばで20日、地元漁師が運営する「水橋食堂 漁夫(ぎょふ)」がオープンする。18日は漁業関係者や地域住民らを招いた試食会が開かれ、来店者が新鮮な富山湾の幸に舌鼓を打った。運営する合同会社遊水(ゆうすい)会は食育活動や漁のPRを通じて、漁業の担い手確保にもつなげていく。

 水橋地域の漁師らでつくる遊水会が、空き家状態だったとやま市漁協旧水橋支所を漁協から借りて改装し、「食堂」とした。市場に出回りにくい魚も積極的に提供し、低迷する魚価の向上も目指す。

 試食会では、ガンドやタチウオ、シイラ、甘エビ、マダイなどを使ったひつまぶし御膳(ごぜん)や刺し身定食、鍋、パフェのように盛り付けられた海鮮丼、白エビのかき揚げ丼などが振る舞われた。魚津市から訪れた会社員の岩﨑学さん(42)は「新鮮で見た目も味も良い。また来たい」と話した。

 店では、観光客や若者に漁業に関心を寄せてもらう取り組みを進める。富山湾の魚を入れた観賞用の水槽を設置し、今後は定置網漁の様子を収めた動画を店内のモニターで流す。

 住民向けに親子料理教室やビアガーデンの開催などを計画し、地域の交流拠点としてもPRしていく。観光面では富山湾岸のサイクリングを楽しむ愛好者のために、自転車を立て掛けるスタンドも用意した。

 遊水会代表社員でとやま市漁協副組合長理事の安倍久智さん(41)は「多くの人に来てもらえて良かった。おいしい魚を通じて地域の活性化に一役買いたい」と話した。営業時間は午前11時~午後3時、午後5~9時で、月曜定休。

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