小中の不登校は最多 

 富山県教委が昨年度に県内の小中高校・特別支援学校で把握したいじめは1212件(前年度1760件)となり、3年ぶりに減少に転じた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校があったことに加え、コロナ対策で身体的距離を取り、行事や部活などの活動の制限も背景にあるとみられる。一方で、小中学校の不登校はいずれも2004年度以降で最も多く、県教委はコロナ下で生活リズムを崩した児童生徒が多かったと分析している。

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 3年連続千件超も「早期対応が浸透」 

 いじめ件数は、いじめが現在の定義となった13年度以降では3番目に多く、3年連続で千件を上回った。内訳は「冷やかし」「からかい」など軽微ないじめが半数を占め、県教委は、学校現場で児童生徒の行動にきめ細かく目を光らせ、積極的な認知や早期対応が浸透した結果とみている。

 校種別をみると、小学校739件(前年度1049件)、中学校379件(同526件)、高校83件(同154件)、特別支援学校11件(同31件)。全体では千人当たり11・6件(同16・5件)で、全国平均39・7件(同46・5件)を下回った。

 暴力行為は小学校530件(同554件)と校種別の公表が始まった15年度以降で2番目に多く、中学校は214件(同283件)と3番目に多かった。一方で、高校は25件(同63件)と15年度以降最小だった。

 千人当たりでは小学校10・8件(全国平均6・5件)、中学校8・0件(同6・6件)、高校0・9件(同1・2件)で全体では7・5件(同5・1件)だった。

 生活リズム戻せず?

 不登校は小学校556人(前年度425人)、中学校899人(同846人)といずれも04年度以降で最多となった。

 県教委は昨年4月からの臨時休校や夏休み期間の短縮など学校生活が変化し、生活リズムを取り戻せない児童生徒が少なくなかったとみている。高校の不登校は410人(同480人)と2年ぶりに減少し、高校中退者は264人(同306人)で2年連続で減った。

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