岩瀬浜駅に着いた海王丸パーク・ライトレール接続線の最終便=富山市岩瀬天神町

 射水市の海王丸パークと富山市の富山地鉄富山港線(旧富山ライトレール)の岩瀬浜駅を結ぶコミュニティバス「海王丸パーク・ライトレール接続線」は26日、最後の運行を終えた。最終便の終点・岩瀬浜駅では利用者らが手を振ったり、写真撮影したりして、14年間にわたり愛されてきたバスとの別れを惜しんだ。

 接続線は2007年4月、射水市が本格運行を開始。岩瀬浜―富山駅間のLRT(次世代型路面電車システム)、富山駅―高岡駅間のあいの風とやま鉄道、高岡駅―海王丸パーク間の万葉線とともに、公共交通による高岡―射水―富山の回遊ルートを形成した。

 富山湾岸の「目玉観光地」同士を結び、周遊観光の促進を目指したが、近年は利用者が落ち込み、コロナ禍が追い打ちを掛けて、同日での廃止となった。

 最終便に乗車した40代の会社員女性(富山市)は「個人的に好きな回遊ルートで寂しいが、お客さんが少ないので仕方ないのかもしれない」と話した。

 担当するゼミの授業で活用していた県立大の小林一也教授は岩瀬浜駅で最終便を出迎え、役目を終えたバスに手を振った。「これほど公共交通が充実した地方は珍しいので残念だ」と惜しみ、「コロナ終息後、射水市と富山市には相互に行き来できる『北の回廊』の復活を考えてもらえるとうれしい」と話した。

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