作品の登場人物のパネルが置かれ、関連グッズが並ぶ売り場=南砺市クリエイタープラザのカフェトリアン

 富山県を舞台にしたピーエーワークス(南砺市)制作のSFアニメ「クロムクロ」の続編小説が来月中旬をめどに、上下巻の本として発行される。アニメを生かした地域活性化に取り組む一般社団法人地域発新力(はっしんりょく)研究支援センター(同)が、地方発アニメの関連書籍も地方から全国に届けようと企画した。来月には市内で、クロムクロの声優や続編小説の著者らを招いたイベントも開く。

  南砺から全国へ

 クロムクロは2016年に県内などでテレビ放送され、インターネットでも配信された。少年少女が黒部ダムや富山市中心街で、宇宙からの侵略者とロボットで戦う物語。作中で、2021年9月にヒロインが宇宙に旅立つ設定となっていた。

 この月に合わせて発刊される「クロムクロ 秒速29万kmの亡霊」で、物語の続きが描かれる。四六判で、初版は上下巻1500部ずつとなる。2018年に電子書籍として発表された小説を、著者の檜垣(ひがき)亮さんが加筆修正した。

 書籍発行とイベント開催の費用の一部は、クラウドファンディングを活用して集めた。イベントは9月19日、クラウドファンディングの支援者に参加を限定して開かれる。檜垣さんやクロムクロの岡村天斎(てんさい)監督、ピーエーワークスの堀川憲司代表が出演する。

 地域発新力研究支援センターは、市クリエイタープラザ内で運営する飲食店「カフェトリアン」にクロムクロの主要登場人物のパネルを置き、県内の企業と開発したおつまみセットや五箇山和紙を使ったブックカバーなど関連グッズを販売。県内外から訪れるアニメ愛好者らに、続編小説の発刊をアピールしている。

  レーベルの第2弾に

 この続編小説は、地域発新力研究支援センターが設立した書籍レーベル「parubooks(パルブックス)」の本の第2弾となる。ピーエーワークスのテレビアニメ「花咲くいろは」にちなんだ金沢・湯涌温泉の「湯涌ぼんぼり祭り」の記念誌が、第1弾として発刊されている。

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