【男子ダブルス準々決勝】インドネシアペアからポイントを奪いガッツポーズする園田(右)、嘉村組=武蔵野の森総合スポーツプラザ

 バドミントン男子ダブルスの園田啓悟・嘉村健士組(トナミ運輸)は世界ランク2位のインドネシア組に1-2で惜敗した。前回のリオデジャネイロ五輪で出場を逃した悔しさを糧につかんだ夢舞台。目標のメダルには届かなかったが、全力でぶつかった4試合に悔いはない。苦楽を共にしてきた「ソノカム」は互いに「ありがとう」と感謝し、集大成の五輪を後にした。(運動部長・杉山圭一郎)

 初めてペアを組んでから16年。陽気でおしゃべりな嘉村選手と、マイペースで静かな園田選手。性格は真逆でコートを離れれば「何をしてるか分からない」(嘉村選手)関係だが、コートではプラスとマイナスが引き合うように絶妙なコンビネーションを見せてきた。

 2人は熊本・八代東高への進学を控えた中学3年の時、練習で初めてペアを組んだ。高校卒業後の進路は別々でペアを組む機会はほとんどなかったが、2009年の新潟国体で、当時早大生の嘉村選手と、くまもと八代YKKAP(当時日本リーグ1部)の園田選手が熊本代表でコンビ再結成。この時、園田選手が「ダブルスをやろう。シングルスを辞めてもいい」と告げた。それから3年後、2人はトナミ運輸でダブルス一筋の道を歩むことになった。

 リオ五輪を逃し、嘉村選手は引退も考えたという。だが、五輪に出場した先輩から「次はお前たちだ」と励まされ、18年世界選手権は銀メダルを獲得。諦めずに五輪切符をつかんだ。

  対戦相手は元同僚

 4強を懸けた戦いは、かつてトナミ運輸に在籍したセティアワン選手とアッサン選手が相手だった。「ラリーをさせてもらえなかった」と嘉村選手。セティアワン選手は「すばらしい友人だけど、今日はライバル。五輪で2人と対戦できてよかった」と振り返った。

 敗れはしたが、第2ゲームを奪い返し、意地は見せた。園田選手は「苦しい時間が多かったが、今日という日は一番の思い出。組んでくれてありがとうの一言です」と言えば、嘉村選手は「いろんな方の支えと応援がなければ強くなれなかった。(園田選手には)ずっと一緒にいてくれてありがとうの一言」と語った。

 今後について嘉村選手は「しばらく休んで考えたい」と多くは語らなかったが、報道陣に「お疲れさまでした」と告げた表情には確かな達成感がにじんでいた。

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