約5万点の商品を扱うドン・キホーテの店内=七尾市のパトリア

オンラインで指導を受けながらピザ作りを楽しむ参加者=七尾市のパトリア

 JR七尾駅前の複合施設「パトリア」の1階核テナントとして30日に開業する総合ディスカウント店「ドン・キホーテ」で29日、報道関係者向けの内覧会が開かれた。能登牛(うし)や地酒など地元食材を含む約5万点が並び、幅広い世代が買い物を楽しめる商品が集められた。競合店の進出などで当時の運営会社が破産するなど曲折を経たパトリアの再出発を前に、関係者は駅前の集客回帰に期待を込めた。

 ドンキの出店は県内5店舗目で、能登では初めて。売り場面積は2336平方メートルで、日用品や化粧品、電化製品など多彩な商品を販売する。同社によると、近隣で入手しにくいおもちゃやスマートフォンの部品などに力を入れたという。

 食品は県内のドンキでは初めて店内の窯で焼いたピザを提供する。能登牛をはじめとする肉製品も充実させ、唐揚げなどの総菜や弁当、能登産のしょうゆ、地酒も用意した。

 シニア層が買い物をしやすいように通路幅を広くし、陳列棚の高さを低くするなどレイアウトにも工夫も凝らした。営業時間は午前9時から翌午前0時までで、年中無休となる。

  「能登で愛される店に」

 会見した児玉章店長は出店理由について、近隣に同様のディスカウント店がないことなどを挙げ「能登全域に愛される店にし、パトリア全体を盛り上げたい」と述べた。

 パトリアは1995年に七尾駅前再開発事業として開業したが、2019年2月、当時の運営会社「七尾都市開発」が破産し、七尾市が同12月に取得。昨年9月に核テナントとしてドンキの出店が決まった。

 パトリアを頻繁に利用していたという七尾市の会社員杉本由香里さん(52)は「ドンキの出店で若い人が多く来て、再びにぎわってほしい」と期待した。

  里山里海キッチン 開業前に記念式典

 29日には、七尾市が8月1日に開く1階の調理施設「里山里海キッチン」のオープンを祝う記念式典が行われた。茶谷義隆市長があいさつ、久保吉彦市議会議長、キッチンで料理教室を開くABCクッキングスタジオ(東京)の志村なるみ社長が祝辞を述べた。

 オンラインの料理レッスンも行われ、16人が七尾産の枝豆やトウモロコシを使ったピザ作りを楽しんだ。

 キッチンは約167平方メートルで、最大20人が利用できる。料理教室は当面、パン作りコースのみとし、将来的にケーキや料理のコースなどを設ける。

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