大勢の出迎えを受け、銅メダルを披露する中山選手=富山駅

 東京五輪スケートボード女子ストリートで銅メダルを獲得した中山楓奈(ふうな)選手(16)=龍谷富山高1年、ムラサキスポーツ=が28日、富山県に凱旋(がいせん)した。富山駅で大勢の人に出迎えられ、「自分が思っているより多くの人たちに応援されていたんだなと、あらためて分かった」と感謝した。両親からは早速、ご褒美にリクエストしていた漫画もプレゼントされ、大きな祝福を受けた。

 中山選手は午後0時半すぎに北陸新幹線で富山駅に到着した。祖父の藤丸正義さん(69)と祖母信子さん(67)、高校の教職員や所属する陸上部員らから大きな拍手と「おめでとう」「楓奈お疲れ」のねぎらいの言葉を受けると、ペコリと丁寧に頭を下げた。

 改札前には200人近くが集まり、ヒロインの登場に沸いた。中山選手は学校関係者一人一人にお辞儀して、銅メダルを披露。人垣の間から、普段からともにスケートボードをする仲間を見つけると、はにかみながら控えめに手を振った。

 駅から学校に移動し、斉藤保志校長(62)から「スケートボードの魅力をあらためて感じることができた。スポーツの力を発揮してくれてありがとう」との言葉を掛けられ、にっこりと花束を受け取った。

 メダル獲得後、多くのお祝いメッセージが届いた。インスタグラムのフォロワーは、東京に行く前は3千~4千人だったが、今は5万人に急増したという。

 「銅メダルを取ることができてうれしい。今はかわいい弟に会いたいです」。中山選手は「やりたいこと」に弟心覇(しんば)ちゃん(4)との再会を挙げ、「メダルはパパとママに掛けてから、弟に掛けようと思う」と話した。

 毎日のように富山市山田地区の自宅から婦中町下轡田のスポーツ施設「ニックススポーツアカデミー」に通い、技を磨いた。送り迎えをしてくれた父洋志さん(44)や母奈々子さん(36)への思いがあふれた。

 奈々子さんは中山選手がメダル獲得後に出演したテレビ番組で漫画「黒執事」が好きと言ったことを受け、娘の帰宅前にまとめ買い。最新刊も予約済みだ。

 「大会でミスした技や、他の女子が出さない技の練習をしたい」とさらなる成長を誓った中山選手。洋志さんは「メダルを取っても、楓奈は大して変わらない」とスケボー一直線の娘をこれまで通り支え続ける。

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