石川県は28日、急速な新型コロナウイルス感染再拡大を受け、感染状況を示す指標を現在の「ステージ3(感染まん延特別警報)」から、最も深刻な「ステージ4(感染拡大緊急事態)」に引き上げ、国に対しまん延防止措置を要請することを決めた。金沢市内の飲食店に対し、午後9時までの時短営業を8月22日まで延長し、新たに新型コロナ対策認証店を除く飲食店に対し31日~8月22日の期間に終日、酒類提供の自粛を要請する。飲食店でのカラオケ設備の利用自粛も求める。

 28日、県庁で開かれた対策本部会議で決めた。

 県は7月26日~8月15日までの期間に金沢市内の飲食店に午後9時までの時短営業と、午後8時までの酒類提供を要請していた。酒類提供の自粛要請に関しては、認証店は1グループ4人以内または同居家族のみの利用に限り、午後8時まで酒類提供できる。

 さらに、飲食事業者の支援策「Go To イート」の食事券は7月31日から店内利用の自粛を求め、テイクアウトやデリバリーを推奨する。県民旅行割の予約分は7月31日から割引の対象外とする。

 兼六園や、いしかわ動物園、のとじま臨海公園水族館などの県有施設を臨時休園、休館する。県内市町にも同様の措置を求める。

  デルタ株68件、検査数の4割 

 谷本正憲知事は、感染力が強いインド由来のデルタ株が県内のスクリーニング検査で68件確認され、検査数の約4割を占め、急速にデルタ株への置き換わりが進んでいる状況とし「市中感染が広まり、大変憂慮する状況だ」と述べた。

  ワクチン接種の態勢拡充

 一方で高齢世代でワクチン接種の効果も見られることから、県は金沢市の県産業展示館4号館に設置したワクチンの大規模接種センターについて、土日の態勢をさらに拡充し、現在の7レーンから10レーンに増やし、接種ペースを週6200人から7350人に引き上げるとした。

 県内では7月に入り、新型コロナ感染者が50代以下を中心に急増し、28日には過去最多となる119人が確認され、直近1週間の感染者数が485人と最多を更新。感染経路不明者数も28日に75人、直近1週間で224人といずれも最多を更新し、二つの指標がステージ4となっていた。一方で重症者数は2人(前日比1人増)となっている。

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