富山県は28日、県内で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、県全域に感染拡大警報「富山アラート」を発出した。「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の対象となっている6都府県との不要不急の移動自粛などを求める。発出は4月14日以来、4回目となる。

 富山県は新型コロナに対する独自の警戒レベルを判断する指標を4項目設けている。感染状況を示す「新規陽性数」と「感染経路不明の新規陽性者数」の2項目がいずれも基準値に達し、医療提供体制に関する「入院者数」と「重症病床稼働率」の2項目のうち、いずれかが基準値の50%を上回った状態が続いた場合、警戒レベルは最も低い現状の「ステージ1」から夜間の行動制限を求める「ステージ2」へと引き上げられる。

 富山アラートは感染者が増加し、「ステージ2」への移行が懸念される場合、県民や事業者に対策の徹底を促すため発出される。

 県内は現在、感染状況関連の2項目がいずれも基準値に達している。25日までの1週間の新規感染者数が前週比2・8倍の82人と感染者が増加傾向にあることや、「入院者数」が26日時点で56・9人と基準値の50%の70人に対し、8割まで迫っていることから、県は28日に対策本部会議を開いてアラートの発出を決めた。

 新田八朗知事は28日公表の新規感染者は20人を超えるとし、「余談を許さない状況だ。ここで踏みとどまるために感染防止に努めたい」と述べた。

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