もつ煮が販売されている自動販売機=双葉町

自販機商品を温めて作ったもつ煮

 双葉町の四十万(しじま)拓さん(37)が、もつ煮の自動販売機を魚津、黒部、滑川、富山市に設置した。祖母の惠美子さん(昨年死去)が営んでいたラーメン店で親しまれていた品で、手軽に買える自動販売機で名物の味を広める。

 惠美子さんは双葉町で約40年にわたり「中華そば ふたば」を営んでいたが、高齢などの理由で引退。四十万さんは店の名前を残そうと、もつ煮の作り方を学び、自身が営んでいたうどん店で提供していた。

 2019年末でうどん店は閉店したものの、もつ煮のファンから「また食べたい」との声が寄せられ、移動販売と通販を始めた。新型コロナウイルス感染拡大で移動販売が難しくなったことから、人との接触を避けられることや24時間販売できるとして、昨年10月に中古の自動販売機を購入して販売を始めた。

 自動販売機では「みそ」「塩」「みそと塩」、惠美子さんの味付けを忠実に再現した「先代のもつうま煮」が1人前500円で購入でき、真空パックされた商品を温めて味わう。もつ煮のほか、食肉業者や居酒屋とコラボした「大人の焼肉サガリ」も売り始めた。

 四十万さんは「祖母から教わった味を継承していくことに加え、コロナ禍で売れなくなった商品を自動販売機で取り扱うことで、飲食業界の盛り上げにつなげたい」と話した。

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