富山市内の児童生徒や園児ら1千人以上が食中毒症状を訴えた問題で、市保健所は23日、食中毒の原因と断定された牛乳を提供した「内田乳業」(同市四方)が製造した牛乳の中から、大腸菌群が検出されたことを明らかにした。今回の食中毒の原因物質でないとみられるが、同社の衛生管理が不十分だったことが浮き彫りとなった。同日の市議会厚生委員会で説明した。

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 市保健所によると、食品衛生法の規格では食品の大腸菌群は「陰性」(ゼロ)でなければならないが、内田乳業が今月15、16日に提供した牛乳は「陽性」と確認された。大腸菌群が確認された場合は行政指導の対象となり、本来なら検出された時点で製品を回収しなければならないという。

  配管に固形物確認

 大腸菌群は食中毒症状を引き起こすものではなく、今回の食中毒の原因ではない。ただ、市保健所の担当者は厚生委員会の中で、内田乳業が牛乳製造過程で使っていた配管に若干の固形物が残っていたと説明。これが食中毒を引き起こした可能性が高いとの見方を示し、同社の洗浄作業が不十分だったと指摘した。

 市保健所は今回の食中毒の原因について、菌や菌から発生する毒素の可能性が高いとみており、引き続き調査・分析を進めている。

  欠席・早退は48人

 市と市教委、富大人間発達科学部附属小によると、23日に市内で食中毒症状を訴えて欠席・早退したのは計48人となり、前日の計67人から減少した。

 欠席・早退の内訳は、市立小学校で欠席した児童は22人、早退は1人で、市立中学校を欠席した生徒は11人、早退は6人。市内の保育施設を欠席した園児は7人で早退はなく、富大附属小で児童1人が欠席した。

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