湯涌ぼんぼり祭りに集まった大勢のファン=2019年11月、湯涌温泉

記念誌について説明する山下さん(左)=金沢市の湯涌温泉観光協会

 金沢市の湯涌ぼんぼり祭り実行委員会などは、10年間の祭りの歴史を振り返る記念誌を制作する。テレビアニメ「花咲くいろは」と湯涌温泉のつながりや、10年間の歩みが記録されている。祭りは2年連続の延期が決まり、節目となる第10回は来年に持ち越しになっており、ファンには垂涎(すいぜん)の1冊となる。記念誌は8月中旬の発売予定で、売り上げの5%が実行委に寄付され、来年以降の祭りに役立てられる。

 記念誌「湯涌ぼんぼり祭り2011―2021 アニメ『花咲くいろは』と歩んだ10年」は、地域おこしの原動力となった祭りを、地元や研究者、アニメファンの視点から振り返っている。10年分の写真やグッズ、描き下ろしのイラストなどを収録する。

 祭りは、湯涌温泉をモデルにしたアニメ「花咲くいろは」にちなんだイベントで、放映後の11年から始まった。7月の点灯式から10月の本祭まで毎晩、ぼんぼりを点灯する。

 初回から実行委員長を務める山下新一郎さんによると、半年の準備期間で開催した第1回は予想を上回る人が集まり、大盛況となった。

 第7回は、大雨の影響で湯涌に通じる県道が崩落し、片側交互通行になったものの約1万5千人が訪れた。第8、9回は台風で順延となり、規模は縮小されたが、多くの来場者を楽しませた。

  メッセージ募集

 第10回の延期を受け、14日からは代替企画として来年への開催祈念メッセージを募集する。協賛者のメッセージは記念誌に載るほか、7月下旬から湯涌温泉に飾られるぼんぼりに掲出される。

 記念誌は実行委員会とともに、アニメツーリズムを研究する間野山研究学会が制作する。山下さんは「多くの人の支えが祭りの原動力になっている。地元の皆さんに手に取ってもらいたい」と話した。

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