石川県は3日、新型コロナウイルスに感染していた2人の死亡と、29人の感染を発表した。治療、療養中の感染者は過去最多の計355人、病床使用率も過去最高の78・9%で、県が4月28日、355床に増やしたコロナ専用病床は1週間たたずに残り75床となった。重症者病床の使用率も31・4%と依然高く、病床逼迫(ひっぱく)の深刻化に危機感が高まっている。

 県は4月23日以降、県内13病院から病床の提供を受け、258床あった病床を段階的に増やしてきた。それでも変異株を主体とする「第4波」は止まらない。新規感染者が退院者やホテル療養者の数を上回り、病床を圧迫している。

 県内全域の飲食店への時短営業要請が決まった4月26日、谷本正憲知事は「病床をさらに上積みするのは困難」との認識を示した。残り75床となった病床に、県はこれまでにない危機感を持つが、時短要請以外の具体策は打ち出せておらず、県民に感染防止策の徹底や県外往来の自粛を求めるにとどまる。

  1週間の感染初の200人超え

 3日は、直近1週間の感染者数も初めて200人を上回り、過去最多の計208人、感染経路不明者は計70人だった。

 3日発表の死者2人のうち、1人は小松市の80代男性で、もう1人は遺族の要望により居住地や年代、性別は非公表。直近1週間の死者は6人、累計は75人となった。

 感染した29人は10歳未満~80代で、白山市の70代男性が重症、能美市の40代女性が中等症、そのほかは軽症か無症状、5人が入院せず宿泊療養ホテルに直接入った。県内の感染確認は累計2589人。

 クラスター(感染者集団)は、JA加賀とみられる会食関係6例目で感染した団体職員と接触した加賀市、小松市の同僚6人が確認され計12人。スポーツ関係では感染者の同居者ら2人の感染が判明し計9人。粟津神経サナトリウム(小松市)は入院患者1人が新たに分かり、計25人となった。クラスターを除く20人は感染者の濃厚接触者と接触者が13人、感染経路不明が7人。

 金沢市は3日、弓取保育園の園児1人が感染したと発表した。6日まで休園する。生徒1人が感染した緑中は6日から授業を行う。

 小松市教委は3日、小松市立高の女子生徒1人が感染したと発表した。同日の県発表分には含まれていない。

 職員や生徒の感染が確認された県立いしかわ特別支援学校、錦丘中の部活動は4日から再開する。

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