富山県は21日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、23日午前0時から県独自の警戒レベルを「ステージ1」から「ステージ2」に引き上げることを決めた。夜間の外出で2時間以上の飲食自粛を県民に要請するほか、家族以外のグループでの会食は4人以下の少人数でするよう呼び掛ける。夜間の不要不急の外出自粛や飲食店の営業時間短縮は求めず、感染リスクの高い行動の徹底した回避を促す。

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 新田八朗知事が21日、県庁で県医師会の馬瀬大助会長ら有識者と意見交換した上で、新型コロナの対策本部会議を開き、ステージ2への引き上げを決定した。ステージ2になるのは昨年5月、今年1~2月に続いて3回目。

 ステージ2の要請内容は感染状況などを考慮して改訂した。具体的には食事中に話さず、食後にマスクをして会話するよう要請し、飲食を伴わない外出も感染防止策の徹底を呼び掛ける。アクリル板の設置など基本的な感染防止対策が徹底されていない施設や飲食店の利用自粛を求める。

 さらに大人数でのカラオケやバーベキュー、自宅や寮での飲食を避けるとともに、初めて会う人や最近会っていなかった人との会食も控えるべきと指摘。会食の際は県の標語「ますずし(マスクつけ すぐに手洗い、飲む量抑え 少ない人数 静かに食べる)」を徹底するよう働き掛ける。

 緊急事態宣言対象地域や同宣言に準じた「まん延防止等重点措置」の地域との不要不急の移動自粛も盛り込んだ。繁華街の接待を伴う飲食店の利用自粛は削除した。

 県内ではコロナの感染者数や入院患者数が増加。コロナの判断指標では新規陽性者数(人口100万人当たり)が直近1週間当たりの平均で16・4人となり、基準の2・5人未満を上回った。感染経路不明の新規陽性者数(同)も4・7人で、基準の1・0人未満を超えたことなどから、ステージ2への移行を決めた。

 県は14日に県独自の感染拡大警報「富山アラート」を出した。最近は夜間の飲食店だけでなく、知人宅での会食や家庭内、職場などでも感染が確認されているという。30歳未満の若い感染者が多いのに加え、高齢者も増えており、県は大型連休中の行動に対する注意を喚起している。新田知事は会見で「高い緊張感を持ってほしい」と語った。

  GoToイートは利用自粛を求めず

 県はステージ2への移行に伴い、飲食業界に対する政府の支援策「Go To イート」について、飲食店で使わないことを求めず、テークアウトやデリバリーでの利用の検討を呼び掛けた。食事券の新規発行は16日に終了している。

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