今季の営業運転を始めたトロッコ電車=20日午前10時15分、黒部市の黒部峡谷鉄道宇奈月駅付近

 昨年12月から冬季運休していた黒部峡谷鉄道(黒部市)のトロッコ電車が20日、宇奈月-笹平間(7キロ)で営業運転を再開した。今年は同社創立50周年で、記念のヘッドマークを付けた機関車が新緑のまぶしい黒部川沿いを走り、観光客は北アルプスの渓谷美を満喫した。欅平(けやきだいら)まで20・1キロの全線は5月11日に開通する。

 宇奈月駅で行われた開始セレモニーでは、関係者約50人を前に鈴木俊茂社長が「お客さまに感動をお届けしたい」とあいさつ、大野久芳市長が祝辞を贈った。約30人を乗せたトロッコ電車は宇奈月温泉の女将(おかみ)らの見送りを受け、笹平に向け出発した。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で、営業運転の開始は6月1日となり、開始セレモニーも見送られた。乗降客数は25万5116人で、前年の65万6843人の4割にとどまった。同社は今年、定員を8割程度とするなど感染症対策を徹底しながら50周年の節目を盛り上げる事業を企画し、50万人の乗降客数を目指す。営業運転は11月末まで。

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