会見する木内県厚生部長(左)と田中富山市福祉保健部長(右)=県庁

 富山県は7日、県内で新たに29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に公表された感染者数では1月6日の32人、同8日の31人に次いで3番目に多い。富山市は市内でクラスター(感染者集団)が2件発生したとの認識も示した。県内のクラスターの累計は14件となった。

 29人の内訳は、富山市の10歳未満~50代の男女23人、滑川市の20代男性2人、高岡、射水、黒部、小矢部市の20~60代男性4人。黒部市の20代男性が中等症で、ほかは無症状や軽症。県内の累計の感染者は994人となった。

 県と富山市によると、新規感染者29人のうち25人は特定の仲間内での感染だった。4月1~6日に県内で確認された感染者は53人となり、うち42人がその仲間内での感染となっている。

 富山市内で発生したクラスター2件も同じ仲間内での感染で、1件は同じ会社に勤める友人同士が自宅での会食を繰り返して5人が感染した。もう1件も別の会社に勤める同僚同士が自宅に集まって会食を繰り返し、5人が感染した。

 県は7日、4月に判明した県内の新型コロナウイルス感染者のうち5人から新たに変異株が確認されたことも明らかにした。3月20日に県内で変異株が初確認されてからの累計は30人となり、うち6人が英国由来と判明している。

 4月の感染者53人のうち、17人が変異株と分かっている。仲間内での感染者42人に変異株が含まれるのは確実で、感染力の強い変異株が感染急拡大の一因とみられる。

  アラートは発出せず

 県庁で田中伸浩富山市福祉保健部長と会見した木内哲平県厚生部長は、新田八朗知事が有識者と懇談した上で、県の感染拡大警報「富山アラート」の発出を見送る判断をした6日時点と同様に、7日時点でも不特定多数に感染は広がっていないと説明した。感染者も重症化のリスクが低い若者が多く、医療への影響が限定的との状況に大きく変わりはないとし、アラートを発出する状況ではないとの認識を改めて示した。

  変異株の警戒指標追加は「状況見て」

 新田知事は7日の定例記者会見で、県の警戒レベルを判断する指標に変異株の感染者数を加える予定があるか尋ねられ、特定の仲間内での感染拡大の状況を見ながら考えるとした。

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