試験に臨む受験生=富山県立大射水キャンパス

  「難しかった」「力出し切れた」

 国公立大2次試験の前期日程が25日、全国の各大学で始まり、新型コロナウイルスへの厳重な警戒の中、富山県内では富大で3171人、県立大で821人が合格を目指して関門に挑んだ。実質倍率は富大が2・8倍、県立大は2・9倍だった。いずれも大きなトラブルはなかった。

 各試験会場では、試験室に入る受験生の人数を例年より減らしたり、入り口に消毒液を設置したりと感染対策が取られた。

 富大は9学部で、外国語や数学、英語、国語などの学科や、小論文、実技が行われた。県立大は工学部で数学と理科、看護学部で小論文と面接の試験が実施された。

 学習相談室わかば会(富山市)によると、富大の文系数学は、例年出題されない分野からの問題や、二つの分野を絡めた問題がみられ、担当者は「難しいと感じた生徒が多かったのではないか」と話した。

 富大経済学部を受験した富山東高の男子生徒は「全体的に難しかった」と話した。同校の男子生徒は「新型コロナの休校期間にどれだけ自習をしたかが勝負を分けたと思う。友達とも会えず、学習のモチベーションを保つのが大変だった」と振り返った。穴水高(石川県)の女子生徒は「得意科目で力を出し切れて、ほっとした。コロナが収まったら旅行に行きたい」と笑顔を見せた。

 26日は富大医学部医学科の面接が行われる。合格発表は富大は3月8日、県立大は同9日、いずれもホームページに掲載される。後期は、富大は同12・13日(13日は医学部医学科のみ)に実施され、新型コロナの感染者や濃厚接触者向けの追試験は同22日に行われる。県立大は同12日に看護学部の面接を行う。

 全国では、169大学582学部に23万5403人が志願し、募集人員に対する倍率は2・9倍となった。国立大(82大学391学部)には17万7178人が志願し、倍率は2・8倍。公立大(87大学191学部)の志願者は5万8225人で3・6倍だった。共通テストの成績で門前払いする「二段階選抜」は24大学37学部が実施し、2139人が不合格となった。

 感染拡大を受け、個別学力試験を取りやめ、共通テストの成績などで合否判定する大学もあった。

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