初めてフリー打撃に登板した奥川投手=沖縄県浦添市

ドラフト会議で奥川投手との交渉権を獲得した高津監督(左)。右が原監督=2019年10月17日、都内のホテル

  最速147キロ、20球「楽しかった」

 ヤクルト2年目の奥川恭伸投手(19)=かほく市出身=が23日、沖縄県浦添市でのキャンプで初めてフリー打撃の投手を務めた。高津臣吾監督と巨人・原辰徳監督が並んで見守る異例のシチュエーションで合計20球。最速147キロを2度マークし、安打性の当たりは1本だけで「対打者は久しぶりで楽しかった。しっかり投げられて良かった」と白い歯を見せた。

 チーム練習最後のフリー打撃でマウンドに上がった。午後からの練習試合に備え、ちょうど巨人ナインが三塁ベンチ前でアップをしていた。すると、エース候補のお手並み拝見とばかりに原監督がケージ裏へ。2年前のドラフトでは奥川投手を1位に指名し、阪神と共にハズレくじを引いた。苦い思い出も話題に上がったのか、高津監督と和やかなムードで投球に目を向けた。

 原監督の見学は「ちょっと気になった」と苦笑した奥川投手。それでも、いずれも4年目の左打者の宮本丈内野手と右の松本直樹捕手に対し、セットポジションからゆったりと足を上げて力強いボールを投げ込んだ。得意のスライダーは従来のものに加え、練習中の高速スライダーも投げ「決まればいい球になる。自分のものにしたい」とうなずいた。

 星稜高の先輩で巨人4年目の北村拓己内野手とも笑顔で再会し、激励を受けた。近く実戦登板も期待される中、奥川投手は「細かい課題はたくさんある。しっかりつぶして実戦に入りたい」と意欲的だった。

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