福岡県宇美町で高校生の列に軽乗用車が突っ込み、9人が負傷した事故で、現場の道路に目立ったブレーキ痕がないことが21日、県警への取材で分かった。車は正面から壁に突っ込んで前部が激しく破損。県警は、車がほとんど減速せずに反対車線を暴走し、複数の人をはねたとみて詳しい状況を調べている。
県警によると、運転していた福岡県須恵町の自称派遣社員の男性(66)の呼気から、基準値を超えるアルコールは検知されなかった。
事故は21日午前8時15分ごろ発生。片側1車線の県道を走行していた車が、反対車線側を数十メートル暴走し、近くの県立宇美商業高に通う16~17歳の生徒7人らを次々にはねた。
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