石川県は9日、新型コロナウイルスに63人が感染し、治療中の1人の死亡を確認したと発表した。新たなクラスター(感染者集団)も認定した。1日の感染者としては前日の80人に次いで2番目に多い。死者の公表は7日連続で、5月で14人、4月28日以降で16人となった。

  1週間の感染者、最多306人 ステージ4に

 直近1週間の新規感染者数は過去最多の306人となり、モニタリング指標で最も深刻なステージ4相当ラインの285人を初めて上回った。直近1週間の感染経路不明者92人も最多、重症者用病床使用率40%も最高となるなど、指標は軒並み悪化した。

 亡くなったのは、県内の病院で治療を受けていた1人。遺族の同意が得られずに年代や性別、居住地は非公表。

 新たに感染したのは金沢、白山、小松、加賀、能美、野々市、七尾、かほく、羽咋、津幡、内灘、志賀、宝達志水、中能登の14市町の10歳未満~90歳以上。

 居住地別では金沢20人、加賀9人、七尾、内灘各6人、小松5人、白山、かほく各3人、野々市、羽咋、志賀、宝達志水各2人、能美、津幡、中能登各1人。

 新規感染者のうち、金沢市の50代~80代の男女5人は、既に感染が確認されている1人と合わせ、県内の施設でたびたび会食していた。入浴や休憩、食事ができる施設という。県は会食8例目のクラスターと認定した。クラスターの発生は5月に入り7件目、県内55例目。

 既に判明しているクラスター関連では、能登地区のスポーツジム関係で新たに8人の陽性を確認し、感染者は28人となった。スポーツ施設関係で新たに4人が感染し、計24人に。バーベキュー会食関係、飲食店13例目、小松市民病院で各1人が陽性となり、感染者はそれぞれ、7人、8人、44人となった。

 このほか、既に公表している感染者の濃厚接触者または接触者で27人、残る16人の感染経路が分かっていない。

 北野喜樹県健康福祉部長は、新規感染者がこの3日間で190人に上っているとし「感染者が非常に急拡大しており、大変心配している」と述べ、県民に基本的な感染対策の徹底を求めた。

 県内で治療中の患者は506人(前日比37人増)で、うち重症者は14人(同2人増)となっている。

 県内では9日午前10時までに新型コロナウイルスの検査656件が行われ、63人が陽性だった。県内の死者は計85人、感染者累計は2866人となった。

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