東京五輪で笑顔でバーベルを挙げる八木選手=2021年7月26日、東京国際フォーラム

八木かなえ選手

  ●五輪に3度出場

 ウエイトリフティング女子で3回五輪に出場した八木かなえ選手(30)=神戸市出身=が4月1日付で母校・金沢学院大のスポーツ科学部助教とウエイトリフティング部コーチに就任する。今後、大会出場は国内に限定し、五輪や世界選手権を含む国際大会からは退く。

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 八木選手は昨年末に約8年所属したALSOK(東京)を退社した。選手兼指導者の「二刀流」として新たな居場所を探る中、「自分の経験を伝え、後輩たちの力になりたい」と母校での再出発を決断した。

 日本代表としてのキャリアには終止符を打つ。トップアスリートとしては事実上の「引退」となるものの、国体などの国内大会への出場には意欲を示している。

 八木選手は金沢学院大2年で2012年ロンドン五輪に出場し、53キロ級で12位の成績を収めた。卒業後の15年4月にALSOKに入社し、16年リオデジャネイロ五輪は53キロ級6位、21年の東京五輪は55キロ級で11位だった。

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