旧優生保護法下で不妊手術を強いられたとして、熊本県の2人が国に損害賠償を求めた訴訟の判決を前に、支援団体は14日、熊本市内でシンポジウムを開き、原告の渡辺数美さん(78)は「本人の意見も聞かずに、国の都合で睾丸を取るなんて人の道に反している。人生を返して」と訴えた。熊本地裁判決は23日。
会場には約100人が集まった。支援者の平野みどりさんは、2016年に相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で起きた殺傷事件に言及。「今も優生思想ははびこっている。誰ひとり取り残されない社会をつくらないといけない」と話した。
シンポ後には繁華街をデモ行進した。
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