14、15日に行われる大学入学共通テストを前に13日、金大など石川県内の試験会場に多くの受験生が下見に訪れた。新型コロナの感染拡大の収束が見えない中での試験に生徒らは「勉強はもちろん、感染対策も頑張ってきた」と、志望校合格への第一関門突破に向けて気を引き締めた。
今年で3回目となる共通テストには、県内では昨年より359人少ない5325人が8大学(12会場)で受験する。
最多の2810人が試験を受ける金大では案内看板や消毒液が設置され、試験室の設営準備が進んだ。臨時バスなどに乗って受験生が次々に訪れ、試験会場となる建物の場所を確認した。二水高3年の杉田綾香さんは「実力を出し切りたい」と話した。
昨年発生した問題流出事件、東大前での刺傷事件を受け、今年は試験開始前に、監督者の指示で携帯電話やスマートフォンなどの電子機器類の電源が切られているかを確認。県警と協力し周辺の警戒態勢も強化し、不正防止と安全確保を徹底する。
試験場内ではマスクの正しい着用を呼び掛け、昨年同様の感染対策を行う。濃厚接触者は別室で試験を受け、発熱やせきなど感染が疑われる場合は28、29日に追試験する。
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