要望書を提出する「ピープルファースト北海道」のメンバー(左)=13日午後、北海道庁

 北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)のグループホームで、結婚や同棲を希望する知的障害者の男女8組16人が不妊手術や処置を受けていた問題で、札幌市の障害者団体が13日、道庁で記者会見し「障害を理由に子育てできないと決めないで」と強調し、道に障害者の育児支援を拡充するよう訴えた。

 団体は「ピープルファースト北海道」。原田千代子副会長はあすなろ福祉会の問題について「誰もが好きな人の子どもを産みたい。障害者だけ駄目というのは悔しい」と目を潤ませた。

 道はあすなろ福祉会への監査を進めており「しっかり調べてほしい」と求める要望書を提出した。

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