消費者運動をけん引し、不祥事が続いた雪印乳業(現・雪印メグミルク)の社外取締役も務めた日和佐信子(ひわさ・のぶこ)さんが昨年12月27日、死去した。86歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。
1970年代から生協活動に関わり、日本生活協同組合連合会の理事などを歴任。97年に全国消費者団体連絡会の事務局長に就任し、消費者の声を政治に反映させていった。
政府のBSE問題に関する調査検討委員会に参加、「食品安全委員会」の設置に道筋を付けた。
02年からは、集団食中毒事件などに揺れた雪印乳業(当時)の社外取締役に迎えられ、企業の意識を変えていくために尽力した。
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