日米安全保障協議委員会(2プラス2)に臨む(左から)浜田防衛相、林外相、ブリンケン国務長官、オースティン国防長官=11日、米ワシントン(外務省提供)

 上段左から林芳正外相、浜田靖一防衛相。下段左からブリンケン米国務長官、オースティン米国防長官(ともにロイター=共同)

 【ワシントン共同】日米両政府は11日(日本時間12日)、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)を米ワシントンで開催した。共同文書を発表し、日本が保有を決めた反撃能力(敵基地攻撃能力)について「効果的な運用へ協力を深化」と明記。中国や北朝鮮への抑止力強化が狙いだ。日米安保条約第5条による米国の対日防衛義務対象を宇宙に拡大。南西諸島防衛を重視する姿勢を打ち出した。軍事活動を含む中国の動向について「最大の戦略的挑戦」と位置付けた。

 米軍と自衛隊の一体化を加速させる方針が鮮明になった形。専守防衛の理念の形骸化が懸念される。

無断転載・複製を禁じます