介護サービス事業者の倒産件数

 東京商工リサーチは11日、2022年の介護サービス事業者の倒産が全国で過去最多の143件になったと発表した。負債額1千万円以上の件数を集計。新型コロナウイルス禍での利用控えや物価高騰が影響した。これまで最多の20年を25件上回った。22年の負債総額も221億3800万円で最大となった。

 東京商工リサーチは、物価高が事業運営のコスト増を招いており、23年も物価高が続くと小規模事業者を中心に倒産がさらに広がる可能性があると分析した。

 22年の143件のうちコロナ関連は63件。前年の6倍弱に急増した。感染対策費の負担継続も響いたとみられる。

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