淀川の河口付近で泳いでいるのが見つかったクジラ=9日午前、大阪市西淀川区(大阪海上保安監部提供)

 大阪市北部を流れる淀川の河口付近で9日、クジラ1頭が泳いでいるのが見つかり、大阪海上保安監部が確認した。体長は約8m。大阪湾にクジラが迷い込むことは珍しいという。

 9日午前7時40分ごろ、大阪市西淀川区の阪神高速湾岸線中島PAでトラック運転手から「クジラのようなものが潮を吹いている」と第5管区海上保安本部に通報があった。クジラはPAから南西に約150mの淀川河口付近で確認された。

 日本鯨類研究所の田村力さん(54)は「太平洋に住むマッコウクジラの若い個体が群れからはぐれたのではないか。漂うような泳ぎ方で弱っているかもしれない」とコメントした。

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