アリババグループのビル前に掲げられたロゴ=2022年6月、北京(共同)

 【上海共同】中国の電子商取引(EC)最大手アリババグループ傘下で、電子決済サービス「アリペイ」を運営するアント・グループは7日、アリババ創業者の馬雲氏がアントの支配権を手放すと発表した。アントは「アリババからの独立性を高める」と説明。アリババの巨大化を警戒する中国当局の意向に沿った措置とみられる。

 馬氏は関連会社を通じ、アントの議決権の半分以上を実質的に握っている。アントは今回、株主構成を変更し、馬氏の実質的な議決権を約6%に引き下げる。変更について「ガバナンスの透明度を向上させる」と説明している。

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