●県内、8日ピーク
金沢市と川北町で7日、石川県内のトップを切って「二十歳のつどい」が行われた。成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、成人式から名称が変更されて初めての式典となり、出席者は晴れやかな表情で式に臨み、大人としての自覚を一層胸に刻んだ。
金沢市の本多の森ホールでは、城東地区公民館連絡協議会の合同成人式が行われ、小立野、崎浦、内川、犀川、湯涌、田上、医王山、俵、東浅川の9公民館の対象者1122人のうち353人が出席した。
元尾文二会長は、昨年4月からの成人年齢引き下げに触れ「歴史の節目に遭遇した者として、新しい日本を創造する高い志を持ち、信ずる道をまい進してほしい」と式辞を述べた。
村山卓市長、徳田博副知事が祝辞を贈った。出席者代表の中山奈々さん(末町)が「日々努力した先に新しい景色を見ることができる」と決意を述べた。
会場ではマスク姿の出席者が手を振り合ったり、肩を抱き合ったりして、旧友との再開を喜ぶ姿が見られた。記念撮影時はマスクを外し、笑顔を見せた。
鈴木想(こころ)さん(20)は、小学校からの友人たちと自分の名前を記したオリジナルののぼりを持参し「一生に一回の機会なので、やりたいことをしたかった。親のような大人になりたい」と話した。
川北町文化センターでは、対象者106人のうち92人が出席し、浅田夏菜さん(けやきタウン)が代表して「応援されてきたことへの感謝を忘れず、私たちが恩を返していけるよう精進していく」と誓った。
県教委によると、今年の成人を祝う式典は2002(平成14)年4月2日から03年4月1日に生まれた人が対象で、前年比652人減の1万2013人(男性6327人、女性5686人)。統計が残る1969(昭和44)年以降で最少となる。
9日の「成人の日」に合わせた記念行事は8日、ピークを迎え、県内52会場で行われる。行事の名称については、17市町が「二十歳のつどい」や「成人式~二十歳のつどい~」などとした。8日の穴水町と4月3日の加賀市は、成人式の名称のまま開催する。参加対象は全市町で20歳としている。