富山市呉羽町出身の元大関朝乃山が関取に復帰する大相撲初場所(8日初日・両国国技館)を前に、ふるさと富山で応援の熱気が高まっている。地元の呉羽地区自治振興会は6日、住民が集まる市呉羽会館に応援コーナーを新設。訪れた人がメッセージボードに「富山の星」「目指せ横綱」などの言葉を寄せ、朝乃山の活躍を心待ちにした。
応援コーナーは、呉羽会館の1階出入り口近くに開設された。縦約90センチ、横約180センチのメッセージボードに、朝乃山の母校である呉羽小の児童らが次々とメッセージを書き込んだ。
「頑張れ朝乃山、よこづなになれ!」。こうつづった呉羽小4年の西島快君は「お父さんと一緒にテレビで朝乃山を応援するのが楽しみ。かっこいい姿を見たい」と声を弾ませた。
コーナーには朝乃山富山後援会ののぼり旗が立てられているほか、呉羽会館の職員が手作りした朝乃山の顔を表現した飾りもある。呉羽地区自治振興会の北森正誠会長(74)は全勝優勝で幕内昇格を果たしてほしいとし「応援の言葉でびっしり埋まったメッセージボードの写真を送り、地元からのエールを届ける」と力を込めた。
富山県警OBらでつくる「富山を楽しくする会」は昨年11月末、ガッツポーズ姿の朝乃山を表現した木像を制作した。事務局長の長谷川敏博さん(71)=富山市=はファンが一番求めているのは、朝乃山が横綱になることとし「一番一番、取りこぼしなく白星を積み上げ、初場所を飛躍の第一歩としてほしい」と話した。