故障のため水が止められた噴水時計=金沢駅前

 JR金沢駅もてなしドーム前で、時刻や「ようこそ金沢へ」などの文字を表示する、東向きの「噴水時計」が6日までに故障した。水の勢いが弱くなり、市は「調整中」の紙を張り出して水を止めた。噴水時計の故障は過去10年で10回ほど発生しており、原因を調べて修繕する。

 市道路管理課によると、故障は5日に巡回中の警備員が気付いた。水の勢いが弱くなり、水の流れで表現する文字が見えにくくなったという。駅舎がある西向きの噴水は正常に動いており、東向きの噴水だけが何らかの不具合を起こしたとみられる。

 2005年3月に設置された噴水時計は16年度に3回、21年度に2回故障するなど、たびたび不具合が起きている。今年2月には、直流電源装置の故障で3カ月にわたり停止した。特注品で部品調達に時間がかかるほか、世界的な半導体不足も修繕に影響した。

  ●人気の撮影スポット

 噴水時計は辰巳用水の水を使い、北陸新幹線の開業以降、観光客からは撮影スポットとして人気を集めている。市の担当者は「早急に修繕し、観光客を迎えたい」と話した。

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