大島紬姿で商店街を練り歩く人たち=5日、鹿児島県奄美市

 今年の奄美群島の日本復帰70周年を大島紬でお祝い―。約1300年の歴史を持つ着物を身にまとった地元市民が、3年ぶりに鹿児島県奄美市の新春の商店街を埋め尽くし、つむぎが彩る街づくりを改めて誓い合った。

 1978年制定の大島紬の振興を目指す「紬の日」の5日、100人余りが商店街を練り歩いた。ワークショップや機織り体験も行われ、街をつむぎ一色に包んだ。これまでは毎年1月5日に集いを催してきたが、過去2年は新型コロナウイルス禍で中止だった。

 本場奄美大島紬協同組合によると、2022年の大島紬の生産実績は2960反。前年より330反減少し85年以降減り続けている。

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