台湾総統府で握手する蔡英文総統(右)とNATO前事務総長のラスムセン氏=4日、台北(中央通信社=共同)

 【台北共同】台湾の蔡英文総統は4日、総統府で北大西洋条約機構(NATO)の前事務総長でもあるデンマークのラスムセン元首相と会談した。両者はロシアや中国といった権威主義国家の拡張に対抗し、台湾と欧州の協力関係強化を推進していくことで一致した。

 関係者によると、NATO事務総長経験者の訪台は初。中国が反発する可能性がある。ラスムセン氏の訪台は3~5日。

 ラスムセン氏は「台湾が自由と民主主義の環境下で生存する権利を強く支持する」と表明。民主主義の国・地域は世界経済の60%の経済力を占めていると指摘し「中国を含む権威主義国家に対する一定の抑止力になる」と述べた。

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