アカウミガメの産卵=6月、鹿児島県奄美市(奄美海洋生物研究会提供)

 鹿児島県の奄美大島と周辺の島々でのアカウミガメの産卵が2022年は96回にとどまり、調査を開始した12年以降で2番目の少なさだったことが2日、「奄美海洋生物研究会」の調査で分かった。アカウミガメは生息地の減少などで絶滅が懸念される。研究会は「餌不足や漁網への混獲などが影響しているのでは」としている。

 調査によると、アカウミガメの産卵は13年の663回をピークに減少傾向が続き、21年は過去最少の59回だった。22年は多少増えたが、2年連続で2桁台にとどまった。

 リュウキュウイノシシがアカウミガメの卵や幼体を捕食するケースも目立つという。

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