●3年目、通学路の除雪しながら
遊学館高男子卓球部の部員16人は23日、金沢市犀桜小の通学路で、サンタクロースやトナカイの格好をして、登校する児童の見守り活動を行った。クリスマスに合わせた仮装をしての街頭活動は3年目で、大雪となった今年は、サンタとトナカイがスコップを手に通学路の雪かきも。生徒に「行ってらっしゃい」「気を付けて」と声を掛けられた児童は明るく返事し、吹雪の中でも温かい心が交わされた。
●スコップ手に「気を付けて」
仮装した部員は午前7時半から笠舞3丁目交差点などに繰り出した。スコップで雪をどかして歩きやすいようにしながら、児童や保護者にあいさつするとともに、登校の安全を見守った。金沢中署員6人も参加して道路横断を誘導した。
男子卓球部は2019年から遊学館高近くの通学路で、平日朝の見守りを続ける。冬場で積雪がある場合は、安全に通学できるように、雪かきも手伝うことにしており、23日はスコップを持って活動した。クリスマスに合わせた扮装(ふんそう)は、コロナ禍の児童を元気づけようと2年前に始めた。
雪が吹き付ける中でも、毎日変わらず街頭に立ち、雪かきにも精を出す生徒たちに、「ありがとう」と声を掛ける保護者もいた。主将の桐野蓮大さん(2年)は「雪の中で登校する小学生に、元気になってもらえたらと思ってやった。喜んでもらえてよかった」と話した。