町野スポーツクラブが作った町野選手を応援する立て看板=21日、輪島市町野町東大野

ドイツ戦に向け調整する町野選手=20日、ドーハ(共同)

「同じ名前であります“町野”選手にご縁を感じまして…」などと書かれている

 サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会に出場する日本代表のFW町野修斗(しゅうと)選手(23)=三重県伊賀市出身=を応援しようと、名前が同じ輪島市町野地区が盛り上がっている。地元のNPO法人が「勝手ではありますが」と町野選手を激励する立て看板を町内に設置するなどし、W杯の情報を発信している。住民にも少しずつ浸透してきており、23日の初戦は奥能登から遠く離れた中東へ熱い声援を送る。

 町野選手はJ1湘南ベルマーレに所属、7月の東アジアE―1選手権で得点を挙げるなど活躍を見せた。最初のメンバー発表では、カタール大会の日本代表にその名はなかったが、負傷のDF中山雄太選手(ハダースフィールド)に代わって8日に追加招集された。

 町野選手が日本代表に選出されたことを受け、スポーツによる地域の活性化を推進している町野スポーツクラブが、「町野」つながりで応援してはどうかと提案し、地区を挙げて取り組むことにした。

 住民に町野選手のことを知ってもらおうと、最初に着手したのが立て看板作りだ。「祝 日本代表選出」「誠に勝手ではありますが応援したいと思います」と記した縦2メートル、横0・9メートルの2基を公民館とクラブ事務所に設けた。

 集まって試合観戦することも検討したが、コロナ感染対策のため断念し、クラブ便りやSNSを活用して町野選手や試合の情報を案内することにした。

 町野選手の所属先である湘南ベルマーレにも連絡し、町野地区で勝手に応援することを伝えた。ベルマーレの担当者は「チームのある湘南だけでなく、全国の皆さんに応援していただけるのはありがたい」と歓迎した。

 町野地区の住民の間では、町野選手やW杯への関心が高まっている。地元でスーパーを営む本谷一知さん(44)は「町野というだけで親近感が湧く。活躍してほしい」と期待を込めた。町野スポーツクラブ職員の高谷稔さん(61)は「地区の一体感を高める機会になればいい。ゴールを決めれば、サプライズ企画も考えたい」と話した。

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