韓国・ソウル繁華街の梨泰院地区の事故で騒然とする現場周辺=29日夜(聯合=共同)

 【ソウル共同】韓国・ソウルの繁華街の梨泰院で29日夜、ハロウィーンイベントに人が押し寄せる事故が発生し、韓国政府や消防当局は11月1日までに、外国人20人超を含む156人が死亡し、130人以上が負傷したと明らかにした。日本外務省は、10~20代の日本人女性2人の死亡が確認されたとした。

 韓国メディアによると、集まった大勢の人が折り重なるように倒れたという。

 死亡した日本人女性2人のうち1人は北海道根室市出身の冨川芽生さん(26)とみられる。外務省から30日、親族に連絡があった。冨川さんの親族は取材に「まさか自分の娘が巻き込まれているとは思わなかった」と話した。現地に語学留学中だったという。

 死亡した10代の日本人女性は18歳で、留学生とみられる。

 韓国の尹錫悦大統領は、雑踏事故について国民向け談話を発表し「起きてはならない悲劇と惨事が発生した」と述べ、事故収拾に最善を尽くすと表明した。

 韓国メディアは事故について、居酒屋を有名人が訪問した後、人が殺到したとの目撃情報を伝えた。

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