アムールトラのヤマト(富山市ファミリーパーク提供)

 富山市ファミリーパークは12日、飼育していた雄のアムールトラ「ヤマト」(17歳2カ月)が死んだと発表した。死因は老衰としている。パークによると、トラの寿命は15~20年とされ、ヤマトは国内で飼育されている雄の中で最高齢だった。

 ヤマトは日中は屋外展示で、閉園後は室内で飼育されていた。パークによると、4日から食欲の低下がみられ、5日に投薬などの治療を開始した。6日に展示を休止し、暑さで体力が低下しないよう、涼しくした室内で治療を続けたが、回復しなかった。

 アムールトラはロシア沿海地方に生息する絶滅危惧種で、現存するネコ類で最も大きい。昨年末時点で国内24施設で計57頭が飼育されていた。ヤマトは和歌山県のアドベンチャーワールドで生まれ、2006年にファミリーパークに移った。パークで飼育しているのは17歳9カ月の雌1頭となった。

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