白山登山に出発する馳知事(前列中央)=白山の別当出合登山口

 馳浩知事は3日、白山の国立公園60周年に合わせて現地入りし、別当出合から砂防新道を通るコースで登山道や施設を視察した。馳知事は同行した県職員や報道陣を置き去りにする健脚ぶりを披露し、室堂(2450メートル)へ一番乗り。あらためて自然豊かな霊峰の魅力に触れ、「中学校3年間に一度は白山登山を経験させたい」と子どものふるさと教育に白山を活用したい考えを示した。

 北國新聞社の取材に対して馳知事は「県内の中学生には3年間に一度、白山登山を経験してもらうという方針で、(実現できるよう)頑張りたい」と語った。

 国内でも有数の山として知られる白山を中学校のうちに学ぶことは重要であるとし、「自然の厳しさを感じてもらう機会としても有効だ。仲間とともに登るのも貴重な経験になる」と強調した。

  ●職員を置き去り

 この日、馳知事は雨天のため予定を1時間ほど早め、午前6時45分ごろに出発した。白山観光協会の北村茂男会長に見送られ、別当出合を後にした。

 序盤はゆっくりと歩を進めていた馳知事だが、昼食休憩を取る予定の甚之助避難小屋の手前から一気にペースを上げた。小屋の100メートルほど手前で休憩すると、その後は同行した県職員らを置いて室堂まで一直線。スタートから約5時間半後、単独で室堂へ到達した。

 知事に就任後初めて、自身5年ぶりとなる白山登山について馳知事は「登山道が本当に登りやすくなった。国立公園の根拠である白山独自の植生も守られている」と太鼓判を押した。

 7月に奈良市で行われた全国知事会議では、日本三霊山を軸に石川、富山、静岡の三県で連携する方針を明らかにした馳知事。今後の白山の振興策については「議員時代から白山の自然保護活動には力を入れてきた。今後も毎年1回は登山し、自然保護活動の継続を確認したい」と話した。

  ●登頂は中止

 一行は3日夜、室堂に宿泊し、4日は天候不良が予想されるため登頂せずに下山する。

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