石川県は15日、新型コロナウイルスの感染状況を示す総合判断を、レベル2(感染拡大注意報)から1段階引き上げ、レベル2(感染拡大警報)に変更した。同日、県庁で開かれた対策本部会議で正式決定した。

 レベルを判定する際の指標となる病床使用率や重症病床使用率は、15日現在で15・1%(76床)、2・4%(1床)とレベル1相当の水準にとどまっているものの、10万人当たりの1週間の新規感染者は292・6人、経路不明者は227・6人とレベル3相当の水準となり、新規感染のペースが増加している。

 県内で初めて感染力が強いとされるオミクロン株の派生型「BA.5」が確認されたほか、3回目のワクチンの接種後、時間の経過とともに感染予防効果が減弱していることもあり、県は総合的に判断し、感染レベルを引き上げた。

 県は総合判断の変更に合わせ、実際に運用する新型コロナ患者用の病床を増やす予定で、現在の269床を、22日から412床に拡大する。無症状者を対象とした無料検査、感染拡大・重症化リスクのある施設の一斉検査の期限についても、7月末から8月末に再延長する。

 保健所の体制も強化し、感染者が多く発生している石川中央・南加賀両保健所の応援職員を増員する。健康観察を行う看護師も10人から15人へ増員する。

 ワクチン3回接種済みの感染リスクは、未接種・2回接種済みと比較して、3分の1程度に低減しており、県は引き続き10~30代の若い世代に積極的な接種を呼び掛けた。

 県は観光事業者支援事業「県民旅行割」の期限を8月末まで延長すると発表した。15日から予約の受け付けを開始する。対象は北陸信越・中部ブロックの9県の県民で変更はない。

 そのほか県民にはエアコン使用中でも空気がこもりがちな場合、窓を開けて外気を取り入れることや、空気の流れを遮らないようにパーテーションを平行に設置することなど、効率的な換気の実施を求めた。

 馳知事は「現時点で極端の行動制限は考えていないが、感染拡大を抑えるためにも基本的な感染防止対策の再徹底をお願いしたい」と話した。

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